淡島神 ({{engl}})

淡島神(あわしまのかみ)は、神道および日本の民間信仰の神 (神道)である。
和歌山市加太の淡嶋神社 (和歌山市)を総本社とする全国の淡嶋神社(粟島神社・淡路神社)の元々の祭神であるが、現在は多くの神社で神話に登場する神に変えられている。
淡島神を祀る淡路堂という寺も各地にある。

淡島神は、婦人病治癒を始めとして安産・子授け、裁縫の上達、人形供養など、女性に関するあらゆることに霊験のある神とされる。
江戸時代には、淡島願人と呼ばれる人々が、淡島明神の人形を祀った厨子を背負い、淡島明神の神徳を説いて廻ったため、淡島信仰が全国に広がった。

淡島神(淡島明神)の本体については様々な伝承がある。
有力な説は以下の3つである。

1つ目の説は、スクナビコナのことであるとするものである。
少彦名神が医薬の神とされていることや、古事記や伯耆国風土記に、国造りを終えた少彦名神が粟島(あわしま)から常世へ渡って行ったとする記述があることによる。
加太淡島神社を始めとする多くの淡島神社がこの説を採っており、祭神を少彦名神、および、ともに出雲の国造りをした大国主としている。

2つ目の説は、住吉三神の后であるとするものである。
淡島神は天照大神の6番目の子で、住吉明神に嫁いだが、婦人病にかかったことにより淡島に流されてしまった。
そこで婦人病の人々を救うという誓いを立てたという。
これは、淡島(和歌山市加太の対岸の友ヶ島)が住吉大社の社領であったことから後世に附会されたものと考えられるが、「淡島神は女神だから女性を守る」という信仰も根強い。

3つ目の説は、日本神話に登場する「淡島」が淡島神であるとするものである。
国産みの段に、イザナギ・イザナミ二神の2番目の子として「淡島」が登場する。
しかし、1番目の子であるヒルコと同じく、不具の子であったために葦の舟に乗せて流され、子の数には数えないとしている。

2番目と3番目の説は、「舟に乗せて流された」という点が共通している。
少彦名神も、神話における登場は舟に乗って海のかなたから来たというものであり、舟でやって来るということは共通している。

[English Translation]