大将軍八神社 (Daishogunhachi-jinja Shrine)

大将軍八神社(だいしょうぐんはちじんじゃ)は京都府京都市上京区にある神社。
素盞嗚命を祭神とする。

歴史

平安京建設時、都の方除け守護として造営され、当初は大将軍堂と呼ばれたという。
江戸時代に入り大将軍社と改称、明治時代に現名称へと変更された。
本来の祭神は大将軍という。
大将軍は陰陽道の方位神であり、とくに建築や転居、旅行などにおいて方角の吉凶を司る神であるため、長きにわたり民間の崇敬を集めた。
明治の神仏分離令にて祭神は素盞鳴尊と改められた。

文化財

木造大将軍神像 80躯(重要文化財)
これらの神像群は平安時代中期から末期の制作といわれる。
すべて男神像で、甲冑を着用した武装形の像、束帯姿の像、童子形の像(1体のみ)など計80体を数える。
破損の多い像も多いが、これだけ多数の古神像が一神社にまとまって伝来する例は日本でも他になく、貴重なものである。
武装形像は作風に仏教の天部像との共通性もみられる。
1972年、国の重要文化財に指定された。

古天文暦道資料(京都府指定文化財)

境内にはこれらの文化財を収めた方徳殿という建物があり、毎年5月1日~5月5日と11月1日~11月5日には一般に公開されている(その他の日は予約制)

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