中村勘三郎 (NAKAMURA Kanzaburo)

中村 勘三郎(なかむら かんざぶろう)は、歌舞伎役者の名跡。
屋号は、初代以降が柏屋、十四代目以降が舞鶴屋、十七代目以降が中村屋 (歌舞伎)。
定紋は、初め丸に舞鶴(まるに まいづる)だったが、のち角切銀杏(すみきり いちょう)に代わった(→ 詳細は「鶴字法度」を参照)。

当初「中村勘三郎」は江戸三座の一つ・中村座の座元(座を主宰し芝居小屋を経営する者)の名跡だったが、後代になると座元が役者に転じたり、逆に役者が座元を兼ねたりすることが多くなる。
そして明治になると劇場が企業化し、経営権が座元の手から離れた結果、「中村勘三郎」は単に役者の名跡のひとつとなった。

中村勘三郎 (2代目)

- 初代の二男。
初代中村明石。

中村勘三郎 (3代目)

- 初代の三男。

中村勘三郎 (4代目)

- 三代目の養子。
後に初代中村傳九郎を名乗る。
二代目中村明石。

中村勘三郎 (5代目)

- 三代目の子。

中村勘三郎 (6代目)

- 初代の孫。

中村勘三郎 (7代目)

- 六代目の長男。

中村勘三郎 (8代目)

- 六代目の二男。
元2代目中村傳九郎。

中村勘三郎 (9代目)

- 八代目の養子。
元3代目中村七三郎。

中村勘三郎 (10代目)

- 八代目の娘婿。
俳名は雀童。

中村勘三郎 (11代目)

- 八代目の娘婿。
市川八百蔵 (2代目)の子。
俳名は観子、冠子。

中村勘三郎 (12代目)

- 十一代目の二男。
四代目中村明石、五代目中村傳九郎、晩年は隠居名の三代目中村勘九郎を名乗る。

中村勘三郎 (13代目)

- 十二代目の子。

中村仲蔵 (3代目)

- 十二代目の娘婿中村仲蔵 (3代目)をあてる。
俳名は雀枝、秀雀、舞鶴、秀鶴。

中村勘三郎 (15代目)

- 十三代目の子中村明石 (5代目)をあてる。
俳名は鶴童。

中村勘三郎 (16代目)

- 五代目中村明石の娘・中村勝子をあてる。

中村勘三郎 (17代目)

- 中村歌六 (3代目)の三男。

中村勘三郎 (18代目)

- 十七代目の長男。

[English Translation]