中村梅雀 (NAKAMURA Baijaku)

中村 梅雀(なかむら ばいじゃく)は、歌舞伎役者、ベーシスト。

※以下は、成駒屋の中村梅雀を取り上げる。
他系統に、大阪中村梅玉系の中村梅雀が存在した。

初代 中村梅雀
- 中村翫右衛門 (2代目)の俳名。

2代目 中村梅雀
- 本項にて詳述。

2代目中村梅雀(にだいめ なかむら ばいじゃく、1955年(昭和30年)12月12日 -)は、日本の俳優。
本名、三井進一。
血液型はAB型。
東京都立荻窪高等学校卒業後、桐朋学園芸術短期大学演劇専攻卒業。
代々続く歌舞伎役者だが、テレビドラマや時代劇にも積極的に出演している。
一度結婚に破れた後、2006年(平成18年)9月21日に、25歳の前進座女優瀬川寿子と再婚。

歌舞伎役者としての続柄は以下の通り。

曾祖父:中村翫右衛門 (2代目)
祖父:中村翫右衛門 (3代目)(歌舞伎役者、劇団前進座創設メンバー、前進座幹事長)
父:中村梅之助 (4代目)(存命で現役の歌舞伎役者、劇団前進座代表)
屋号は成駒屋。
1965年(昭和40年)初舞台。
前進座で歌舞伎・演劇の世界を学ぶ。
初名「中村まなぶ」。
後に曾祖父の名乗った「梅雀」を2代目として襲名。
同劇団の巡業公演『お登勢 (船山馨)』の千秋楽(2007年(平成19年)10月5日)をもって前進座を退団した。
現在はフリーで活動している。

当たり役
将軍役
1995年(平成7年)、NHK大河ドラマ『八代将軍吉宗』の徳川家重役(言語障害者)の怪演で知られる。
2006年、『功名が辻 (NHK大河ドラマ)』に徳川秀忠役で出演した。
この2作では、何れも、西田敏行と親子の役であった(八代将軍吉宗では西田=父徳川吉宗役、梅雀=長男家重役、功名が辻では、西田=父徳川家康役、梅雀=三男秀忠役)。
両人は映画釣りバカ日誌でも共演しているが大河と取って代わり立場は逆転して梅雀=上司役、西田=部下浜崎役、である。

徳川秀忠役を2度演じた。
(『真田太平記 (テレビドラマ)』と『功名が辻』。
真田太平記では中村梅之助(=家康役)と実の親子が親子の役で共演)。

刑事役
テレビ東京「信濃のコロンボ」(竹村岩男刑事役で主演。
原日出子の夫の役)

テレビ朝日土曜ワイド劇場「温泉若おかみの殺人推理」(中川有作刑事=東ちづるの夫の役)

サラリーマン役
松竹映画「釣りバカ日誌」シリーズ 草森秘書室長(スーさんの秘書)役、「花のお江戸の釣りバカ日誌」

音楽活動
ピアニストだった母の影響で、幼いころからジャズに傾倒。
松原正樹、安田裕美等と結成したジャズバンドで自らベースギターを弾く。
作曲も手がける。
メジャーレーベルからCDを発売したほか、地元・吉祥寺などでよくライブを開く。
楽器屋でベースを弾いていたところ、たまたま通りかかった宮藤官九郎に見つかった。
官九郎はそのエピソードをグループ魂の「東京メドレー」(アルバム『嫁とロック』)という曲の歌詞にした。
ベースギターを中心としたギター収集家としても知られている。

CD 松原正樹 with 今剛 sittin in 『The Guitar Bros』(ビクターエンタテインメント VICL-69096)

7曲目「Sand Storm」のベース、

8曲目「SOYOGI」の作曲とベースを担当

子供の頃にエレキベースが欲しいと父親におねだりするが、歌舞伎に関係ないと一蹴される。
そこで三味線を改造してエレキ三味線を作り弾いていた。
友達曰く「作ったのは凄いが、あまり格好良くない」との事。

[English Translation]