岩崎究香 (IWASAKI Mineko)

岩崎究香(いわさき みねこ、1949年 -)は、京都府京都市出身の作家で元祇園甲部芸妓。
旧名・芸妓名ともに峰子であり、そちらが有名であった。
幼名は田中政子(たなか まさこ)。

源氏の血を引く実家の末子として生まれ育ち、実の両親、兄弟と共に山科区に移住。
幼少のころ、実父とともに実姉2人(そのうちの一人が岩崎八重千代(いわさき やえちよ))が、芸妓として勤めている祇園の屋形(置屋)を訪れ、主人の岩崎今(いわさき いま)に見初められ、跡取りとして今の養女であった地方芸妓、岩崎富美千代(いわさき ふみちよ)の養女となる(そのとき、名を峰子と改めるが、これは養母の本名が政子であったからだといわれる)。

6歳で井上流を習い始め、『都をどり』で初舞台を踏み、15歳で舞妓として店出しする。

1971年、襟替えをし芸妓となる。

舞妓の時代から成績優秀で、お座敷を休んだことはないとされる。
またその間、俳優の勝新太郎との交際があったとも噂され、サントリーウィスキーのコマーシャルにも出演している。

1979年、引退と同時に置屋を廃業。
建物を改築してエステサロンなどを開く計画を立てていたが、新進の日本画家と結婚、2児の母となる(そのうち1人は夭折)。

2003年、自伝『花いくさ』を発売し、ヒットする。

花街文化を後世に語り継ぐために毎年講演会を開き、また得意の英語を活かして海外に向けての紹介も行う。

しかし、自伝を含む著作の中には花街特有の事情が書かれているため、地元から煙たがられているとの噂も聞かれる。

2006年、究香(みねこ)と改名。

主な著作

『Geisha, a life』

『芸妓峰子の花いくさ』

『祇園の教訓』

『祇園の課外授業』

『祇園のうら道おもて道 女の舞台一流の事情』

漫画

『紅匂ふ』 (大和和紀著、講談社)

[English Translation]