斎部広成 (INBE no Hironari)

斎部 広成(いんべ の ひろなり、生没年不詳)は、平安時代初期(8世紀から9世紀頃)の官人。
姓は宿禰(すくね)。

大同 (日本)2年(807年)平城天皇の召問に応じ、「古語拾遺」を著した。
これは、斎部氏(=忌部氏)は中臣氏とともに朝廷における祭祀をあずかってきたが、中臣氏から藤原氏が出て権力を持つようになると、中臣氏は祭祀に関して力を持つようになり、斎部氏(忌部氏)はその圧迫を受けるようになった。
そのことから「古語拾遺」を著して斎部氏(忌部氏)の権利を主張したものである。
この結果、翌大同3年(808年)従五位下となっている。

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