藤原家頼 (FUJIWARA no Ieyori)

藤原 家頼(ふじわら の いえより、生没年未詳)は、平安時代末期の貴族。
藤原北家藤原道隆流大蔵卿藤原忠隆の五男。
母は藤原顕頼の娘で同母兄に藤原信頼がいる。
兵部権大輔。
『平治物語』には「基家」という名で登場する。

久安5年(1149年)に父が大蔵卿を辞任したのと引き換えに長門国守に就任。
代表的な院近臣家の出身ながら、摂関家の家司をも務めた。
しかし、平治元年(1159年)、兄信頼が引き起こした平治の乱において、信頼に連座する形で解官。
これによって出家し、「願蓮房」と称して大原に隠棲した。
後年九条兼実の帰依を受けて十善戒を授けたことが『玉葉』に記録されている。

[English Translation]