吉田寺 (斑鳩町) (Kichiden-ji Temple (Ikaruga-cho))

吉田寺(きちでんじ)は奈良県生駒郡斑鳩町にある浄土宗の寺院である。
俗に「ぽっくり寺」の名で親しまれ、年配の参拝者が多い。
聖霊殿(聖徳太子を祀る)と承応元年(1652)建立の多宝塔が重要文化財に指定されている。

歴 史

天智天皇の勅願により創建されたとされ、近くには妹・間人皇女(はしひとのひめみこ)を葬る古墳がある。
平安時代の永延元年(987年)に天台僧・恵心僧都(源信 (僧侶))が開山したとも伝えられる。

建造物

本堂
多宝塔(重要文化財)-墨書銘によると寛正4年(1463年)の建立された。
小ぶりながら均整のとれた美しい塔で、内部には秘仏の大日如来像が安置されている。

文化財

木造阿弥陀如来坐像(重要文化財)-恵心僧都(源信)がクリの巨木から作ったと伝えられる丈六の阿弥陀如来像で、この仏に祈ると腰から下の世話をかけずに往生できるといわれる。

アクセス

JR大和路線・近鉄生駒線王寺駅より奈良交通バス「龍田神社前」下車、徒歩すぐ

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