法然院 (Honen-in Temple)

法然院(ほうねんいん)は、京都市左京区鹿ヶ谷にある浄土宗系の単立寺院である。
正式な寺名は、善気山法然院萬無教寺と号するが、院号の法然院で名が通っている。

歴史

寺の起こりは、鎌倉時代に、法然が弟子たちと共に六時礼讃行を修した草庵に由来するという。
江戸時代になり、1680年(延宝8年)に、知恩院の第38世である万無が、法然ゆかりの地に念仏道場を建てることを発願し、門弟の忍澂と共に再興したのが当寺であるとされる。
現貫主は梶田真章(2006年10月現在)。

境内

寺は、鄙びた趣きをもつ、茅葺で数奇屋造りの山門と、谷崎潤一郎や河上肇などの著名な学者や文人の墓が数多く存在することで有名であり、哲学の道近くという立地も関係して、春秋の観光シーズンには、大勢の参拝者がある。

本堂の本尊は阿弥陀如来坐像であり、法然上人立像なども安置されている。
また、方丈にある狩野光信筆の襖絵は重要文化財に指定されている。
また境内には、名水として有名な「善気水」が湧き出している。

文化財

重要文化財
障壁画
金地著色桐に竹図(方丈上の間)床間貼付3面、襖4面
金地著色若松図(方丈上の間)違棚壁貼付3面
金地著色槇に海棠図(方丈次の間)襖4面
附金地著色松図 二曲屏風一双

所在地・アクセス

(所在地)京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町30

(交通)京都市営バス浄土寺バス停下車徒歩10分

境内の拝観は無料であり、600から1600の拝観時間には、自由に境内を参観できる。
但し、本堂等の建物内は、通常は非公開だが、毎年4月と11月の年2回に分けて、建物内の一般公開が行われる。

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