矢川神社 (Yagawa-jinja Shrine)

矢川神社(やがわじんじゃ)は、滋賀県甲賀市甲南町森尻にある神社である。

祭神
大国主と矢川枝姫命(やがわえひめのみこと)を主祭神とする。
大己貴命は殖産興業・健康長寿の神、矢川枝姫命は諸芸上達・諸願成就の神として信仰される。

矢川枝姫命は八河江比売、矢河枝比売とも記されている。
古事記の大国主の系譜の中に「大国主が葦那陀迦神(あしなだがのかみ)またの名を八河江比売を娶って生ませた子は速甕之多気佐波夜遅奴美神(はやみかのたけさはやじぬみのかみ)」という記述がある。
また、古事記の応神天皇条に、応神天皇の妃の一人として宮主矢河枝比売の名が見える。

歴史
社伝では、創建は天平年間、聖武天皇の紫香楽宮造営のときと伝える。
延喜式神名帳では近江国甲賀郡8座の筆頭に記載され、小社に列している。
江戸時代には水口藩の崇敬社とされた。
天保13年(1842年)、当社社頭に数万の農民が集まり幕府の検地に反対して決起した「甲賀騒動」が起こった。

[English Translation]